目次
今年も小学校に「はたらくクルマ」がやってきました
9月5日 北広島市立大曲小学校
9月7日 北広島市立西の里小学校
にて「はたらくクルマといっしょにあそぼう!」を開催しました。
今年は北広島市内の運送会社5社と、北広島市消防署(大曲出張所・西の里出張所)が参加。
学校にはウイング車、アコーディオン幌トレーラー、ユニック車、タイヤショベル、そして今年初参加となる消防車など、普段はそれぞれの現場で働いている車両が集まりました。
大きな車両が校内に入ってくると、それだけで子どもたちのテンションが上がります。

運転席に乗ってみたり、タイヤショベルのオペレーターを体験したり、ユニック車でおもちゃを釣り上げたり。
今年は消防署の皆さんが子ども用のヘルメットや装備も用意してくださり、こちらも大人気でした。
毎年見ている光景ですが、やっぱり何度見ても子どもたちの反応は嬉しいものです。
普段なかなか間近で見ることのできない大きな車を見上げる顔。
運転席に座ったときの嬉しそうな顔。
それを写真に撮りながら見守る親御さんの顔。
あちこちで楽しそうな声が聞こえてきます。
私たちも、その様子を見ながら「今年もやってよかったな」と思います。

最初は、社員の子どもたちのためのイベントでした
今年で15回目となったこのイベントですが、始まりは2010年までさかのぼります。
当時、丸吉ロジの社員同士でいろいろな話をしていた中で、
「お父さん、お母さんが実際に働いている姿を、子どもたちに見てもらおう」
という声が上がりました。

2010年の様子。懐かしい!
それなら、せっかく会社へ来てもらうのだから楽しんでもらおうと、みんなで企画を考えました。
トラックに乗ってドライバー体験をしてもらう。
トラックの死角を見てもらい、交通安全について知ってもらう。
トマトの苗を植えて、自然に触れてもらう。
いろいろやった中で、特に子どもたちに人気だったのがトラックのドライバー体験でした。
「お父さんがトラックを運転する姿がかっこよかった」
「僕も大きくなったらトラックを運転してみたい」
そんな声が聞こえてきました。
普段の仕事を見せただけなのに、子どもたちにはこんなに面白く見えるのか。
社員にとっても、嬉しい発見だったと思います。
そのときの子どもたちの反応がきっかけとなり、翌2011年から地域の小学校へ場所を広げて「はたらくクルマ」のイベントが始まりました。

2011年、西の里小学校で初開催の様子。
その後、会場を地元の学校に移行して今年で15回目。
振り返ってみると、ずいぶん長く続いてきました。
今では地域の会社が車両を持ち寄っています

現在は丸吉ロジだけのイベントではありません。
今年も北広島市内の運送会社5社が参加しました。
もちろん、それぞれ別の会社です。
得意としている仕事も違います。
でも、この日はみんなで「はたらくクルマを見てもらおう!」です。
各社が普段の業務で使っている車両を持ってきて、社員が参加し、それぞれの仕事を子どもたちに紹介してくれます。
言葉にすると簡単ですが、仕事で使う車両は各社にとって大切な戦力です。
人員も必要です。土曜日や平日に時間を割いて参加してくださることも含め、毎年当たり前にできることではありません。
だからこそ、参加してくださる皆さんには本当に感謝しています。
一社だけでトラックを何台か並べるより、それぞれ違う仕事をしている会社が集まった方が面白い。
子どもたちにとっても、「運送会社」「物流会社」と一言でいっても、いろいろな車があり、いろいろな仕事があることが分かります。
私たち自身も、他社の車両や取り組みを見ながら「こういう仕事をして地域を支えているんだな」と改めて知る機会になっています。
今年は消防車も仲間入り!!

そして今年、初めて参加してくださったのが北広島市消防署 大曲出張所、西の里出張所の皆さんです。
消防車が来る!
これはやっぱり子どもたちにとって特別だったようです。
消防車の運転席に座ったり、子ども用の装備を身につけたり。いつも以上に賑やかな時間になりました。
考えてみれば、消防車もトラックも重機も、子どもたちから見れば「大きくてかっこいい車」ですが、その向こう側には必ず仕事があります。
荷物を届ける人がいる。
重いものを動かす人がいる。
道路や建物をつくる人がいる。
火災や災害から地域を守る人がいる。
街の中には、普段あまり意識することのない仕事がたくさんあります。
「はたらくクルマ」という分かりやすい入口から、その仕事をしている人の存在まで少し知ってもらう。
このイベントには、そんな役割もあるのだと思います。
本物に触れることには、やっぱり意味がある
大曲小学校の校長先生からは今回、教室で行う学習では得られない実体験が児童の学びを深めており、この体験学習が学校教育の中でも大切な機会になっている、という趣旨のお言葉をいただきました。
長く続けてきた私たちにとって、とても嬉しい言葉でした。
調べてみると、これは現在の学校教育が目指している方向とも重なります。
文部科学省の「小学校キャリア教育の手引き」では、家庭や地域と連携した体験によって、子どもたちが職業の実像をつかみ、「なぜ働くのか」「どのような役割を果たすのか」を考えたり、地域や事業所への理解を深めたりする効果が示されています。
小学生ですから、物流の仕組みや業界の課題を詳しく説明する必要はないと思っています。
トラックってこんなに大きいんだ。
こんな機械を操作して仕事をしている人がいるんだ。
荷物って、こうやって運ばれているんだ。
まずはそれで十分です。
YoutubeやSNSももちろん良いのですが、写真や動画で見ることと、自分の目の前にある何トンもの車両を見上げることは、やはり違います。
運転席に座ってみれば、その高さも分かります。
実際に働いている人と話せば、その人の顔も覚えます。
そういう経験は、案外ずっと残るものです。

15年前とは、物流を取り巻く環境も変わりました
このイベントが始まった2011年から15年。
物流業界の状況も大きく変わりました。
特に大きな課題になっているのが、物流を担う人材と、これから先の輸送力です。
「物流の2024年問題」は広く知られるようになりましたが、2024年を乗り越えれば終わり、という問題ではありません。
国土交通省が2026年に示した最新の見通しでは、官民の取り組みなどによって、かつて想定されていた2030年度の約34%という輸送力不足の一部は克服されたとしています。
それでも今後の経済や物流需要の動きによっては、2030年度に平均約7%、最大約25%の輸送力不足が生じる可能性があります。
物流を効率化すること。
荷待ち時間を減らすこと。
積載率を上げること。
鉄道や船舶も含めて、輸送の方法そのものを変えていくこと。
丸吉ロジでも、アコーディオン幌シャーシやワンチーム方式、モーダルシフトなど、現場からできることを一つずつ進めています。
ただ、どれだけ仕組みや技術が進んでも、物流の現場には人がいます。
だから私たちは、将来の担い手についても長い時間軸で考えたいと思っています。
10年後、20年後のために、まず知ってもらう
小学生にトラックを見てもらった瞬間、それがすぐ採用につながるわけではありません。
でも、将来の職業を考えたとき、知らない仕事はなかなか選択肢には入りません。
トラックドライバー、倉庫で働く人、クレーンや重機を操作する人、鉄を加工する人、車両を整備する人。
物流やその周辺には、専門的な技術を持って働く人がたくさんいます。
そして、どれも人の生活や産業を支えている仕事です。
私たちは、物流や運送の仕事をもっと憧れられる仕事にしたいと思っています。
「大きなトラックを運転するの、かっこいいな」
最初はそれでいい。
子どものころの記憶の片隅に物流という仕事が残っていて、いつか進路を考えるようになったときに「あの仕事もあったな」と思い出してくれる。
そんな子が一人でもいたら嬉しいです。
社員にとっても、ちょっと特別な一日です
毎年このイベントで、私たちLABチームが楽しみにしている光景があります。
子どもたちと話している社員の顔です。


普段は大型トラックを運転したり、鉄や重量物を扱ったりしている人たちが、子どもたちを前にクイズを出したり、質問に答えたりしています。
ちょっと照れくさそうに話している社員もいます。(笑)
いつも仕事では厳しい顔をしている人が、運転席に乗った子どもを横から嬉しそうに見ていたりもします。
そういう姿を見ると、こちらまで嬉しくなります。
そして今回、この記事を書くにあたって資料を調べていたところ、またまた文部科学省に少し面白い記述がありました。
地域や企業が学校教育に関わる効果として、「地域への貢献」だけでなく、「職場の活性化」や「社員教育の一環」も挙げられているのです。
確かに、そうかもしれません。
毎日やっている仕事は、本人にとってはいつしか「いつもの仕事」になります。
でも、それを初めて見る子どもは違います。
大きなトラックを見て驚いて、自分が普段操作している機械を見て目を輝かせてくれる。
自分たちの仕事が、他の人からはこう見えるんだ―――。
そんなことを感じる機会は、普段の仕事ではなかなかありません。
社員にとっても、自分たちの仕事を少し外側から眺められる一日になっているような気がします。

※個人情報の観点からアニメ調にしています
この風景を、これからも
イベント当日を迎えるまでには、社員同士で会議をしたり、学校や参加企業と調整したり、車両を手配したり、子どもたちに楽しんでもらう内容を考えたりと、たくさんの準備があります。
業務で忙しい中、毎年そこに力を貸してくれる社員がいることも、会社として本当にありがたいことです。

2010年に「社員の子どもたちに、自分たちが働いている姿を見てもらおう」と始めた社内イベント。
翌2011年から地域の小学校へ広がり、今では地域の運送会社や消防署の皆さんと一緒につくるイベントになりました。
15年も続けていると、その時々で参加する社員も、子どもたちも変わっていきます。
それでも、大きな車を見たときの子どもたちの表情は、いつのときも変わりません。
その横で嬉しそうにしている大人たちの顔も。
学校の先生方、保護者の皆さま、参加企業の皆さま、北広島市消防署の皆さま、そして毎年楽しみにしてくれている子どもたち。
今年もありがとうございました。
物流の仕事を知ってもらうこと。
地域で働く人を知ってもらうこと。
そして、働くことを少しでも「楽しそう」「かっこいい」と感じてもらうこと。
派手な取り組みではありませんが、これからも地域の皆さんと一緒に続けていきたいと思います。
来年もまた、子どもたちの元気な声を聞けることを楽しみにしています。


始まる前の打ち合わせ中

出番を待つ丸吉ロジのトレーラー

最近認知度が上がってきた、丸吉と言えばアコーディオン。後ろ姿も迫力満点!

消防車に興味津々の大人たち

無事終わって撤収。仕事に戻るクルマたち。なんだかいつもジーンと来ちゃいます

お疲れ様でした!また来年も開催できますように。
